クライマックス
●クライマックス1・狂演舞踏祭
条件:クライマックス最初のシーン
登場:全員登場
◆解説
ジャドゥ、ファングとの決着をつけるシーン。
◆描写
朽ちかけた尖塔を幾つも組み合わせて作られた概観の、ジャドゥの居城。その内部、大広間の中央
でキミたちはジャドゥ、ファングらと対峙していた。子供程度の身長の、深い皺の刻まれた赤い顔が
笑みで歪む。身長の2倍はありそうな槍を手に、ジャドゥは少年のような声で喋りだした。
ジャドゥ「上手い具合に進んでいるんだ。邪魔はしないでほしいのさ。楽しいコトがおこるから」
ジャドゥ「とても、とてもステキなコトさ。すごく楽しいコトなんだ。黙ってみていてくれないかな?」
ジャドゥ「それじゃ、ここから始めよう。楽しいマツリの、はじまりだ」
ジャドゥ「さあ。みんな一緒におどろうよ」
(イベント「灰狼の強襲」にて、自分に止めを刺した相手に)
ファング「あの時は不覚を取ったが・・・二度は無ぇ。本気でやらせてもらう」(人狼の姿になる)
ファング「さあ、始めようぜ!」
◆結末
カット進行へ。敵はジャドゥ、ファング、人狼トループ(GX-DのP144「ワーウルフ」)20×1(キャ
ストが5人の場合20×2)がいる。配置は近距離にファングと人狼トループ、中距離にジャドゥ。
ただし、トループは全員「デモンズヘヴン」を使用しており、ダメージが5点上昇している。このことは
PLに伝えてもよい。
また、ジャドゥの居城に強引に乗り込んできた場合、人狼トループ20×1、吸血鬼トループ(GX-D
のP144「バンパイア」)20×2が追加される。こうなってしまうと、キャストに死者が出る可能性もある。
救済策として《天変地異》《突破》などを使用して城を破壊し、トループを全滅させることが可能とし
ても良い(ゲスト、キャストは損害を被らない)。
さらにイベント7−2「舞踏祭開演」を経由していない場合、城島の《ファイト!》がファングか
ジャドゥのいずれかの神業に使用される。
(ファングを倒した)
「先に地獄で待ってるぜ。次は絶対、負けねえ・・・」
敵をすべて倒したら次のシーンへ。
●クライマックス2−1・舞踏祭終演
条件:クライマックス第二のシーン
登場:全員登場
◆解説
ジャドゥが切り札を使うシーン。
◆描写
倒れたジャドゥの懐から、拳ほどの大きさの球状の機械が転がり出る。
「デモンズヘヴンの『副作用』を抽出したものさ・・・城島が作った試作品を弄ったんだ」
「みんなが、お互いに殺しあうんだよ。きっと楽しい」
「これで、みんなで一緒に踊ることが出来る・・・」
「ああ。楽しいなあ、本当に」
ジャドゥが息絶えると共に、機械から大量のナノマシンが発生し、周囲に撒き散らされて行く。
◆結末
これは城島の《タイムリー》で作られたもので、止めるには《難攻不落》《天変地異》などの神業が
必要になる。尚、これらがキャストに影響を与えることは無い。放っておけばナノマシンの影響により、
住民の精神が侵されて暴動がおき、奈落周辺及びST☆R市街地は阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されるだろう。
当然、ヒト、アヤカシを問わず多くの住民の命が失われることになる。
止める神業が無い場合、クライマックス2−2「妖精の助け」へ。無事止めることが出来ればエンデ
ィングへ。無事止めることが出来て、かつ城島との決着がついていないなら、クライマックス3−2
「復讐の結末」へ進むこと。
●クライマックス2−2・妖精の助け
条件:ナノマシンを止めることが出来ない
登場:全員登場
◆解説
ST☆Rの危機に、クロトクリンが提案をする。
◆描写
意を決したように、クロトクリンは口を開く。
「『カブト』様。私の命とST☆Rの人々の命と、・・・どちらが重いのでしょうか」
「ST☆Rの人々を守るすべはあります。でも、私の命と引き換えです」
「どちらが、重いのでしょうか」
◆結末1(『カブト』が「クロトクリン」と答えた)
答えを聞いたクロトクリンは、複雑な表情で「ならばせめて、私にも出来ることをしましょう」と、
ST☆R市街における混乱を収めることを提案する。
(※複雑な表情:泣きだしそうな、笑っているような、困っているような、表現のしようがない表情。
彼女としては「ものすごく嬉しい」「自分が助かって安堵している」「何も出来ない自分が情けない」
「ついでに自己嫌悪」など、アンビバレンスな状態に陥っている。)
クライマックス3−1「因果は巡る」へ。城島との決着がついているなら、エンディングへ。
◆結末2(『カブト』が「ST☆Rの人々」と答えた、または返答しない)
クロトクリンは《守護神》を使用し、ナノマシン無力化と引き換えに[死亡]する(霊体が消失し、体
のみがその場に倒れる)。
クライマックス3−2「復讐の結末」へ。城島との決着がついているなら、エンディングへ。
●クライマックス3−1・因果は巡る
条件:ナノマシンを止めることが出来なかった
城島との件に決着をつけていない
登場:クグツ他、任意
◆解説
決着をつける間でもなく、城島は息絶えようとしていた。
◆描写
混乱した支社内部を駆け抜けラボへ進むと、腹から血を流した城島が倒れていた。
「『クグツ』か」
「どうやら、うまくいったらしいな。最期を見届けられないのが・・・残念だよ」
「あっては、いけないんだ・・・こんな街は」
◆結末
苦悶の中、不思議と安堵の表情を浮かべて城島は息絶えた。エンディングへ。
●クライマックス3−2・復讐の結末
条件:ナノマシンを止めた
城島との件に決着をつけていない
登場:クグツ他、任意
◆解説
城島との件に決着をつける。
◆描写
「ジャドゥは死んだようだね」
「私は諦めるつもりは無いよ。また新しい取引相手を見つけるまでさ」
「この街の存在は、間違っているんだ」
城島を説得するなら〈交渉〉(目標値16)か〈コネ:城島〉(目標値なし)による判定が必要だ。
(口ではどうこう言っているが、ジャドゥが死んだ今は心が揺れているため、説得が可能になる。)
城島はエキストラ扱いである。殺すのに判定は必要ない。また、《完全偽装》《制裁》などにより
城島を失脚させることも可能である。
◆結末1(城島を説得した)
城島は力無く、床に膝を落とし、自嘲気味に笑う。
「私は、何をやっていたのだろう」
「妻も息子も・・・こんなこと、望んではいないだろうにな」
『クグツ』の言葉を待ち、エンディングへ。
◆結末2(城島を殺した)
「・・・こんな街さえなければ・・・こんな所へこなければ、私は・・・」
苦悶の中、不思議と安堵の表情を浮かべて城島は息絶えた。エンディングへ。
◆結末3(城島を失脚させた)
「私は決して諦めないよ、『クグツ』・・・この街があるかぎり、私が生きている限り」
城島はN◎VAの本社へ異動になる。今後は不自由な研究生活を強いられることになるだろう。
エンディングへ。
|