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(偽)ヒルコ向上委員会


■Lesson.2 ヒルコの特技 〜なんでもござれな万能特技〜

  ヒルコには非常に便利な特技が多くあることは前回に軽く触れさせて頂いたが、では実際にヒルコの
 特技は何が強いのか?どれが使えてどれが使えないのか?と疑問に思われた方も多いだろう。
  ここでは性能面と演出面に分け、全特技を評価した。キャスト作成時の特技の選択やアクト中の演出
 の参考になれば幸いである。
  
  

〈※獣の気〉
 性能評価 ★★★★★
   奥義だが、それだけの価値がある特技。なんと白兵、射撃、交渉の攻撃がリアクション不可になる
  ばかりか、ダメージ軽減特技をも無効化させることができるのだ。奥の手として1レベル取得させる
  だけでも十分に役立つことだろう。
   極端な話、これに〈交渉〉or〈白兵〉等+アイテムだけでもそれなりに敵を倒せる。
 演出評価 ★★★
   「相手を圧倒するようなオーラを放ちつつ攻撃」なんて演出が向いている。性能との相乗効果が
  あるため説得力もあり、とっておきの必殺技にはもってこいの特技だ。


〈※領域〉
 性能評価 ★(★★★★)
   なんでも達成値上昇特技。エラッタにより〈知覚〉+〈シャープアイ〉等を全部の判定に組み合
  わせることが公的にOKになった以上、3枚ヒルコでもない限りまず必要は無いだろう。
   (一応「3枚ヒルコ」→「ヒルコ+他スタイル2つ」にスタイルチェンジすれば安くてお得な特技
  ではあるが・・・RLが許可しない、周囲に白い目で見られる等の弊害を覚悟する必要がある)
 演出評価 ★★
   「その場に併せて姿形を変える」演出に使えなくも無いが、素人にはお勧めできない(奥義だし)。
  似たような演出を期待するなら〈瞬間適応〉の方が向いていると言えよう。


〈核酸毒〉
 性能評価 ★
   全スタイル中唯一、直接[毒]を与えることが出来る特技。[毒の強度]=[〈核酸毒〉レベル]とな
  る。ちょっとした毒ならアイテムで代用できるのでどうせ使うなら高レベルで取得したくなるもの
  の、現実的にはサイバーウェアやドラッグで簡単に無力化されてしまうと言うかなり微妙な特技。
   そもそも毒自身がこのゲームにおいてはあまり有用ではなく(コラム参照)、どちらかといえば
  フレーバー向けの特技と言える。
 演出評価 ★★★★
   毒を持つ生物特性を表現するのに使える。腐食細菌・触手などとの搦め手で不気味さの演出、あ
  るいは毒手相当としてダーティさを引き立たせたりするのにも役立つだろう。


〈完全抗体〉
 性能評価 0点
   [毒]を打ち消すだけの、死にたくなるほど切ない特技。しかも判定に加え達成値が必要なために、
  手番を使わないと言う点を除いては同種の効果を持つアイテムの下位。1レベルあっても役立たず。
  加えて毒を使う敵となどまず出会わない為、高レベルで取っても滅多に使えないと言う不遇な特技。
 演出評価 ★★
   「毒に強い」体質の表現などに一応使える。だが「R」時代と違ってルール的な効果が設定されて
  おり、実質サイバーウェア以下の効果しか持たないため軽く見られてしまいがち。注意が必要だ。


〈巨体〉
 性能評価 ★
   兵器を持てるようになる。アーマーギアと違いウォーカー用兵器ももてるのだが、ボーンレーシ
  ングを装着すれば同じ効果を得られてしまう。[ウェット]でも無いなら特技スロットと組み合わせ
  の無駄。
 演出評価 ★★★★
   巨大な斧や日本刀・大砲などの兵器を生身で振り回す、豪快な演出に最適だ。[ウェット]でも兵
  器が使えるのが嬉しい。また、単に自分自身が巨大な体躯を持つという表現に使っても良い。ちな
  みに「大きな肉体を持つことになるが、詳細は自由に決定」して良い。小さい体で兵器を振り回す、
  なんて演出も可能だ(説得力の為に〈マトリクス複写〉を入れておくと良い)。


〈硬化〉
 性能評価 ★★★★
   言わずと知れた[ダメージ減少特技]。カット進行時の生存確率上昇のために1〜2レベル所持して
  いるだけでも非常に便利。神業万能、攻撃特技の多いこのスタイルにあるというのが嬉しい。
 演出評価 ★★★
   その名のとおり、「硬質化した肉体」の表現に最適。また全身が硬質化しなければいけないわけ
  では無いので「部分的な硬質化」の演出が出来るだろう。


〈再生〉
 性能評価 ★★★
   手番を使わずに負傷を治せる便利特技。N◎VA-Dにおいて際どいバランスでの戦闘を行うと、片手
  を失ったり移動不可、最悪気絶や重体を食らわせられることもしばしば。そんな時この特技があれば、
  手番が無くても次のカットの前に怪我を治してしまうことが可能だ。
   また、小さいダメージを治療(もしくは判定に失敗)してゴミ手札を捨てるのにも役立つだろう。
 演出評価 ★★★★
   「欠損部分が自動的に修復する」なんて演出はヒルコらしさ満点。また、アンブロジアとあわせて
  「僕の顔をお食b ゲフンゴフン ・・・なんでもない。忘れてくれ。


〈瞬間適応〉
 性能評価 ★★(★★★★)
   瞬間的に生体装備を作り出す特技。変化のはるか下位。そもそも生体装備は隠匿値がそれなりにあ
  るので、無理にこれで作り出さなくても良いと思う。どちらかといえば演出向け。
   (尚、[生体防具]を作成→10点のダメージ軽減を使い切ったら再度[生体防具]を作成と言うマンチ
   技がある。これを使う場合は評価が()内の値となる。しかしRL判断で却下される場合もあるため、
   事前に確認を取っておくこと。)
 演出評価 ★★★★★
   ヒルコらしい演出に最適で、その場で装備を生み出して戦うのはなかなかに格好良い。翼を生やし
  て空を飛ぶことも可能である。「変身!」と叫びつつ[生体防具]を作り出して戦えば、今日から君も
  ヒーローだ。
   ジャンプで連載していた某「黒猫」のヒルコ少女(名前忘れた)、「仮面ライダーアギト」に登場
  する「ギルス」などが演出の参考になるだろう(偏りすぎ)。


〈触手〉
 性能評価 ★★★
   攻撃と同時に[捕縛]する特技。CGで追加された〈腐食細菌〉と似たようなものだが、どうせ捕縛す
  るなら装備を故障させたほうが(ある種の例外を除いて)データ的に有利ではある。
 演出評価 ★★★★★
   触手大好きさんにはたまらない逸品。存分に捕縛していただきたい。腐食細菌とあわせてピンクタ
  イフーンを撒き散らすのもまた一興。(エロスは程々にしましょう)


〈生存本能〉
 性能評価 ★★
   防御判定の達成値上昇特技。合気チャクラでヒルコあたりの、どうしてもリアクションの達成値が
  欲しい人向け。カブトにも達成値上昇が入った今では人気も低く、演出にも使い難い。ヒルコはアク
  ティブ向きな特技に加えダメージ軽減・自己回復に[生体防具]もあるので、わざわざこの特技を取る
  必要はあまりない。
 演出評価 ★
   「本能」を演出しようとしても内面的な描写にしかならず、演出面には不向きと言える。


〈同族〉
 性能評価 ★★★
   言わずと知れたトループ召還特技。スタイルはヒルコに限定されるが、ヒルコ単体でも戦闘力は十
  分あるので問題はない。[生体防具]のおかげで耐久性も高い。召還毎にデータを変更しなければ成長
  も可能。
   お勧めは〈巨体〉+〈咆哮〉。少しの経験点でウォーカー用兵器を持たせれば、下手な戦闘型キャ
  ストを超える大ダメージを簡単にたたきだせるだろう。またアヤカシやタタラ・バサラとループに比
  べると若干見劣りはするが、装備破壊や捕縛などの戦闘補助ユニットとしても有効である。
 演出評価 ★★★
   まず思いつくのは単純に「同郷のヒルコの仲間たち」だが、ここは少し捻って「自分の分身」なん
  て演出はどうだろうか。その場で突然分裂&増殖して敵を襲いだすのはなかなかにヒルコっぽいし、
  やられてしまってもあまり気にならないのでお奨めだ。


〈透明化〉
 性能評価 ★★★★★
   隠密の達成値を上げる特技。カゲの影化同様、潜入行動や追跡、カット進行中の攻撃、防御にも大
  活躍だ。演出もしやすく非常に便利だと言える。
 演出評価 ★★★★
   「自身の体を透明にする」カメレオン的演出や「プレデター」的な熱光学迷彩の演出に使用可能。
   同種のカゲの影化に比べて説得力があるのが強み。別に裸になる必要は無い。実に残n・・・・
   いや、なんでもない。なんでもないですよ。


〈咆哮〉
 性能評価 ★★★★★
   場札1枚分をダメージに上乗せする特技。精神戦、肉体戦(射撃もOK!)両方で使用できる。達成値
  が効果とは関係ないため、自分の能力値の中で最も低いスート(多分外界)で取得しておくといいだ
  ろう。1レベル持っているだけでも十分役立つ特技で、外枠15点で取っても元が取れる。
 演出評価 ★★★
   演出はストレートに「雄叫びをあげつつ」。野性味を引き立たせるような演出ができるだろう。ま
   た、そのアクトで死んだコネの名前を叫びつつ一撃を叩き込む、なんて演出も可能だ。渾身の一撃
   の前にRLも思わず防御神業を使うのを躊躇ってしまう・・・かもしれない。


〈マトリクス複写〉
 性能評価 ★★★
   ヒルコであることを隠す特技。[生体防具]を隠す(携帯判定では無い)、「ヒルコ◎」のキャスト
  がヒルコであるとバレない為などに使用する。1レベル持っているだけで自分は判定しなくても化けて
  いる事になる。
   RLによっては「この特技が無ければヒルコである事を隠せないよ」と言われることもあるかもしれ
  ない。「諸々の対策として1レベルだけ」は有効な手段である。
 演出評価 ★★★★
   普段は人間の姿をとり、本気モードで本来の姿に戻るような演出に最適だ。その際は何か掛け声を
  カッコ良く叫ぶとなおベター。他人に化けることも可能で、「対象の遺伝子を取り込んでその人物に
  変身する」なんて演出はかなりヒルコっぽい。


〈融合〉
 性能評価 ★
   アイテムの携帯判定用特技。同種の特技の中ではちょっと使い難いか。準備にマイナーアクション
  があるのもイマイチ要素。普通にやっていると兵器も隠せないので、演出用と割り切ったほうが良い。
 演出評価 ★★★★★
   「体の中から武器を出す」演出は非常にヒルコっぽく、演出面に限って言うならば持ち込み系特技
  の中では群を抜いている。ネジとかを食う人向け。
   ちなみに「兵器と融合したい」と思う方々も多いだろうが、本来[隠:−]の兵器は隠匿値が上がら
  ず〈融合〉する意味が無い。そこで[兵器オプション]の[迷彩シート]との組み合わせを紹介しておこ
  う。準備の為にマイナーアクションを2度使ってしまうのが欠点だが、[隠:11+Lv]で兵器を持ち込
  むことが出来る。


〈牙の王〉
 性能評価 ★★★★
   固定ダメージが上がって受け値も増やせる、一粒で二度美味しいステキ特技。[生体武器]専用の
  〈風神剣〉+〈鉄壁〉と考えてもかなりオイシイはず。しかも[生体武器]は実質[生身]扱いで
  [ウェット]でも装備可能な為、チャクラとの相性も良い。
 演出評価 ★★
   演出どころとしては若干使いにくいが、「異常に頑丈な爪」や「巨大な腕」などの表現に向いて
  いる。
   また、RLにお願いして〈牙の王〉の使用を常時ではなく任意にしてもらい、「本気モードでのみ
  〈牙の王〉を使う」ようにするのも面白いかもしれない。その場合は前述の「仮面ライダー・ギルス」
  が参考になるかも知れない。触手と併せれば抜群の再現性を誇る。


〈腐食細菌〉
 性能評価 ★★★★
   攻撃と同時に相手の装備を[故障]状態にできる便利特技。通常の装備破壊特技はダメージを与える
  行動と併用ができないため、有用性は高い。
 演出評価 ★★★★★
   ヒルコらしさをあらわす特技としては、非常に演出性に優れている。また「服を溶かしつつ足を傷
  つける」ようなセクハラ演出に使用すr・・・   あー、まあ、エロスは程々に。




●まとめ
   性能評価部門 5点 ・・・ 〈※獣の気〉〈透明化〉〈咆哮〉
          4点 ・・・ 〈硬化〉〈牙の王〉〈腐食細菌〉
          3点 ・・・ 〈再生〉〈触手〉〈同族〉〈マトリクス複写〉
          2点 ・・・ 〈瞬間適応〉〈生存本能〉
          1点 ・・・ 〈※領域〉〈核酸毒〉〈巨体〉〈融合〉
          0点 ・・・ 〈完全抗体〉

   演出評価部門 5点 ・・・ 〈瞬間適応〉〈触手〉〈腐食細菌〉〈融合〉
          4点 ・・・ 〈核酸毒〉〈巨体〉〈再生〉〈透明化〉〈マトリクス複写〉
          3点 ・・・ 〈※獣の気〉〈硬化〉〈同族〉〈咆哮〉
          2点 ・・・ 〈※領域〉〈完全抗体〉〈牙の王〉
          1点 ・・・ 〈生存本能〉
          
   合計17特技を評価ごとに並べてみたが、効果もさることながら演出性に優れた特技が多いのがヒルコ
  の特技の特色である。「トーキョーN◎VA」と言うゲームの性質上、演出の道具として特技が有効活用
  できると言うのはやはりオイシイ。
   無論効果面が劣っているわけではなく、ダメージや受け値増加に加えダメージ軽減・達成値上昇があ
  り、装備破壊はダメージと共に使う事が可能。肉体戦キャストには非常に便利なラインナップが一通り
  揃っている。肉体戦は元より精神戦にも対応しているのが嬉しい。
   欠点は純粋なリサーチ向きの特技が無いことと、社会戦に対応していないこと。世間の荒波はやはり
  ヒルコには厳しいようだ。




●次回は「神業」
  今回はここまで。次回、Lesson3ではヒルコの神業についてをご説明する。
  
   
   → Lesson.3  ヒルコの神業 〜無敵に素敵な究極の神業〜 
   
   

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