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ゲーマーズ・フィールド別冊 鈴吹太郎の未来 付属シナリオ

トーキョーN◎VA The Detonation "Urban Wolves Detonation"


闇の裁判 只今開廷 今日の被告も地獄行き
俺達 闇の処刑人 悪党喰らいの狼さ
法で裁けぬ外道の輩は
俺達5人がサバいてやるぜ!




 ■諸注意
 久々の公式シナリオになる本作は、イベント及び戦闘が中心の一本道シナリオである。

 キャストには若干特殊な設定がつくため、イメージに余裕が少ない。既存キャストで参加する場合、 ハンドアウトをよく説明した上で、PL-RL間の認識に差異が無いようすりあわせを 行った方が良い。P64、下段の記述を参照。
 また、シナリオ中のキャスト達の行為は明らかに違法行為である(P64下段中央の記述を参照)。 この点についても、事前にPLと打ち合わせておくべきだろう。

 また、リサーチはあるイベントを挟んで前半・後半に分けられ、得られる情報も変化する。 せっかちなキャスト(PL)に誤って後半の情報を出してしまわないよう注意すること。

 ■キャスト
 キャストの人数はいつも通り最大5人。舞台はN◎VA固定になるので、事前に伝えておいてもいいだろう。
 必要な防御神業は最低2個だが、できればもう1個あった方が良い。

◆ハンドアウト
PC@ イヌ:失職した元警官。
 「かつてあるクロマクを追っていたが圧力がかかり解雇。何もかもを失い、今は社会の底辺をさすらっている」という設定。
 素直にハンドアウトを読めば「キャストが何を期待されてるのか」がPLに大体伝わるハズ。 基本的に新規にキャストを起す方が無難だろう。

PCA カブトワリ:荒事屋、暗殺者。
 手馴れた職業荒事屋、20代後半以上の男性のイメージ。基本的に男であった方が良い。PLのためにも。

PCB ニューロ:フリーランスのハッカー。
 「腕利きのニューロだが、ヤバい情報を手に入れられてしまえるが為に取引相手に困っている」という設定。
 なお、ハンドアウトを読むと「PCBが持っている情報に何か価値が?」と誤解される可能性があるが、 「キャストが既に手に入れている情報」はP65左下の記述にもあるように、本シナリオとは全く関係が無い。

PCC トーキー:カネの暴力に潰されている記者。
 「スクープ記事で巨悪と戦おうとするも、カネの暴力の前に何度も煮え湯を飲まされている」という設定。新規にキャストを起すのが無難だろう。
 PCCだが、設定を土台にキャラクターのモチベーションを固めておかないと唯の傍観者になる可能性が高いので注意。

PCD レッガー:フリーランスのレッガー。
 コネのレッガーに『闇の裁判』の処刑人にスカウトされる。以上。
 特定組織に所属しているイメージが無いのでフリーランスと書いたが、別に所属していても構わないだろう。
 


 ■シナリオ

◆オープニング
 オープニングそのもので注意すべき点は特に無い。但し、開始前にキャストがハンドアウトに沿って作られているか 必ず確認しておくこと。本シナリオはキャストに幾つか設定が付加されるため、PLとRLのイメージを合わせておく必要がある。 特にイヌは、失職してからどれだけ時間が経ったのか、今どうしているかをPLと話し合っておいた方が良い。

 イヌのオープニングで《制裁》が使われるが、抵抗されても話が進まないので、PLが不慣れな場合は事前に「オープニングで 神業は使用できない」としてしまうのが無難だろう。
 なお、イヌのオープニング後半にある「闇の法廷」は「闇の裁判」の誤植である。


◆リサーチ(前半)
 シナリオの前半部分。過程から結末まで揺るぎようが無いため、オープニングの一部ともいえる。
 スピーディにリサーチを回し、キャストが情報を調べ終わったら『イベント:狩りの時間だ』へ誘導すること。

 また、情報の一番最後、目標値18の項目に、「前半から調べられても不思議ではないが後半向け」の情報が存在する。この時点での 下手な勘繰りはハッキリ言って時間の無駄なので、そういった勘繰りができる 「手馴れたPL」を相手にしている場合などは、「この時点では調べられない」としてしまった方が良い。
 同様に、『情報:闇の法廷』(「闇の裁判」の誤植…)にある目標値21の情報も、後半になってから調査可能とした方が 無難であると思われる。


◆リサーチ(前半と後半の間)
 P67下段中央にあるように、前半と後半の間に時間が経ったことにすることも可能だ。
 物語的にはそちらのほうが「らしい」展開になる。

 また、個人的意見だが、時間に余裕があれば犬神やキャロラインとの会話シーンを設けても面白いだろう。


◆リサーチ(後半)
 『イベント:罠、トラバサミ』から開始される。この時、キャスト全員の名前を読み上げることになるため、 RLはこの時点までにキャスト全員の名前を暗記しておくこと。 間違っても『イヌ』あるいは『PC@』、『えーと』『ごめん忘れた』などと呼んではいけない。

 『コネ:キャロライン』で調べる情報については、キャストが「連絡」ではなく「現在のアドレス」を望む場合が 想定される。その場合、場所をレッドエリアのセーフハウス等に適宜変更すること。
 また、コネを持つキャストが連絡を望んでいるなら、無理に『コネ:キャロライン』の判定をさせなくとも良いだろう。

 『情報:志条忠興』の「事故」について、キャストが詳細を聞きたがる場合も予想される。 「可燃物質を搭載した大型トラックと正面衝突、大規模な爆発などに巻き込まれ…」など、適当な状況を頭の片隅にでも置いておいたほうが良いだろう。

 『イベント:吊るし首』にて社会戦が行われるが、一部のPLにとって社会戦は精神的なストレスにもなりえる。 もし同じ攻撃が毎シーン飛んでくる、などと思い込んでいるときは、早めに誤解を解いた方が良い。


◆クライマックス
 『イベント:地獄へ変えてやれ!』は、無理をすればそれなりに厄介な戦闘を行うことになる。特に時間が押している場合などは、 戦闘回避の方法を早めにPLに提示してしまった方が良い。

 『イベント:狼たちよ牙を研げ』は、状況により描写が大きく異なる可能性もある(場合により、1個前のイベントも キャンセルされる)。事前にP71下段の記述を確認しておくこと。
 また、余談だが、P70のイラストにはその場にいないはずの人物まで描かれている。


◆エンディング
 イヌに関してはP71下段、左下の記述を参照。記述が全体的に短いので、適宜アレンジを加えること。


 ■誤植
・重箱の隅
 「闇の法廷」は全部「闇の裁判」。


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