『アリアンロッドRPG 2E』シリーズ質疑応答 2011年8月25日版  この質疑応答は、プレイを円滑に進めるために、コピーしたり、それを無償で配布したりすることを許可します。ただし、ファイル名や内容を変更することを一切禁じます。「無償の配布」には、ホームページなどに掲載することも含まれます。  なお、質疑応答による回答は正誤表のような正式の修正ではなく、また版によって変化することがあります。質疑応答の回答を導入するかどうかは、ゴールデンルールにしたがってGMに決定権があります。各プレイヤーがGMの判断にしたがってください。 (C)FarEast Amusement Research Co.,Ltd. (C)FujimiShobo ※文中に「『R1』P89」「『R2』P27」などと書かれていた場合、それぞれ『ルールブック@』『ルールブックA』の該当するページを参照することを示しています。また、この質疑応答を参照する前に、『R2』P190〜P193のトラブルシューティングも読んでおいてください。 ■『アリアンロッドRPG』をプレイされていた方へ  『アリアンロッドRPG 2E(以降、AR2E)』で大きく変更されたルールをまとめておきますので、参考にしてください。ただし、ここで列挙したもの以外にも、細かいルールの変更はありますので注意してください。 ・キャラクター作成時のスキルの取得方法の変更 ・キャラクター成長時のスキルの取得、クラスチェンジ、フェイトの上昇の方法の変更 ・ダイスの振り直しが発生した場合、フェイトによって増加させたダイスはそのまま有効 ・ムーブアクションの追加。およびそれに伴うアクションの変更 ・エンゲージから離脱した時に、別のエンゲージに突入することが可能 ・バッドステータスの変更 ・「他人をかばう」から「カバー」に名称変更 ・「とどめを刺す」から「とどめの一撃」へ名称変更 ・「不意打ち」から「奇襲攻撃」へ名称変更 ・アイテムを取得するスキルで得たアイテムは、プリプレイごとに取得することができ、シナリオ終了時に失なわれる ・スキルのCLの制限廃止 ・ギルドスキルからギルドサポートへ名称変更 ・成長点の計算項目の変更 ・セッション終了時にギルドへ成長点を提供しても、プレイヤーの成長点は減少しない ・《ファインドトラップ》を取得していなくても、トラップ探知は可能。ただし、《ファインドトラップ》を取得していない場合、トラップ探知の判定に失敗すると、トラップが作動する ・エネミー特殊能力からエネミースキルへ名称変更 ・コンティニュ型のトラップの効果の適用は接触時 ■キャラクターの作成/成長 Q:キャラクター作成時にメインクラスとサポートクラスが同じ場合、フェイトが1点増えますが、クラスチェンジによってメインクラスとサポートクラスが同じになった場合もフェイトが増えますか? A:増えません。キャラクター作成時のみフェイトが増えます。 Q:一般スキルの上限である[累計でキャラクターレベル+1]レベル分には、ライパスで取得した分も含まれますか? A:含まれます。 ■戦闘 Q:呪歌をカバーすることはできますか? A:できません。呪歌は攻撃に含まれません。 Q:トラップの対象となったキャラクターをカバーすることはできますか? A:カバーは攻撃を受けたキャラクターに対する行動ですが、ダメージを与えるトラップであれば、GMがシナリオの内容や状況などによって、カバーを認めてもよいでしょう。 Q:キャラクター以外(オブジェクトなど)をカバーすることはできますか? A:カバーは攻撃を受けたキャラクターに対する行動ですが、GMはシナリオの内容や状況などによって、オブジェクトへのカバーを認めてもよいでしょう。 ■バッドステータス Q:複数のキャラクターから同じバッドステータスを与えられた場合、どれが有効になりますか? A:まず、強度が設定されているバッドステータスについては、強度の高いものが有効となります。たとえば毒(1)の効果を受けたあとに、毒(2)の効果を受けた場合は、毒(2)の方が有効となります。これはノックバックも同様です。それ以外のバッドステータスについては、最初に受けたバッドステータスを有効とします。 ■その他のルール Q:[イリュージョン][フールイリュージョン]の効果を受け、別のエネミーの姿となっているエネミーにエネミー識別を行なった場合、どのように処理したらよいですか? A:上記のトラップなどの効果で別にエネミーに姿を変えている場合、元のエネミーではなく、化けている姿のエネミーとしてエネミー識別を行なってください。たとえば、ゴブリンがトラップの効果でドラゴンに化けていた場合、ゴブリンではなくドラゴンのデータを使用してエネミー識別を行ないます。 Q:《擬態》でオブジェクトに化けているエネミーにエネミー識別を行なえますか? A:《擬態》の効果が解除されるまで、エネミー識別の対象にできません。 Q:《ステッドファスト》や《抵抗性:スリップ》を取得しているキャラクターが騎乗状態の時にスリップを受けた場合、騎乗状態は解除されますか? A:解除されません。《ステッドファスト》や《抵抗性:スリップ》はスリップを受けないスキルだからです。 Q:騎乗状態の時にスリップを受け、《インデュア》や《バッドステータス無効》で回復した場合、騎乗状態は解除されますか? A:《インデュア》《バッドステータス無効》はバッドステータスを回復するスキルのため、騎乗状態の時にスリップを受けると騎乗状態が解除され、それによる貫通ダメージを受けてしまいます。ただし、《インデュア》や《バッドステータス無効》を使用すれば、移動できなくなるというスリップのペナルティは受けずに済みます。 ■スキル ●スキル全般 Q:武器攻撃に効果を及ぼすスキルは、白兵攻撃、射撃攻撃の両方に使用することができますか? A:できます。たとえば、ウォーリアの《バッシュ》は白兵攻撃と射撃攻撃の両方に使用することができます。ただし、白兵攻撃や射撃攻撃に限定されている場合、それぞれの攻撃にしか使用できません。 Q:エンゲージしていないキャラクターに白兵攻撃可能な武器を装備している場合、その武器を使用してエンゲージしていないエネミーに「射程:至近」のスキルを使用できますか? A:できません。「射程:至近」のスキルは、エンゲージしているキャラクターのみを対象として選択することができます。たとえば、武器の射程が20mだとしても、スキルの対象にできるのはエンゲージしているキャラクターのみとなります。 Q:スキルAと同時に使用するスキルBを使用した時、スキルAを《インタラプト》などで打ち消された場合、スキルBも打ち消されたことになり、スキルBのコストを消費する必要がありますか? また、使用回数に制限があった場合、使用したことになりますか? A:スキルBと同時に使用するスキルAが打ち消されたため、スキルBを使用することはできなくなります。したがって、スキルBは使用しなかったことにしてかまいません。この場合、スキルBのコストを消費する必要はありませんし、また、使用回数があるスキルの場合、使用した回数を増やす必要もありません。 ●ウォーリア Q:スリップを受けているキャラクターを《セイブアタック》で、エンゲージから離脱させることが可能ですか? A:できません。スリップを受けている間は、戦闘移動、全力移動、離脱を行なうことはできません。 ●シーフ Q:《ワイドアタック》などの複数の対象を攻撃した時に《スティール》を使用した場合、それらすべてのエネミーに対してドロップ品決定ロールが可能ですか? A:可能です。攻撃したエネミーごとにドロップ品決定ロールを行なってください。 ●アルケミスト Q:《アルケミカルサークル》の効果は、ハンドグレネードに適用できますか? A:できません。ハンドグレネードは錬金術判定ではなく、射撃攻撃で攻撃する武器です。 Q:《ウェポンクリエイト》を複数回使用して、武器を複数作ることはできますか? A:できません。ただし、作成した武器を失なったり、破壊されたりすれば、再び作成することが可能です。 ●ガンスリンガー Q:「種別:魔導銃」は射撃攻撃が可能な武器なので、《ラストリゾート》で白兵攻撃を行なった時、《スナイピング》の効果を適用することはできますか? A:できません。同様に《ラストリゾート》を使用して白兵攻撃を行なっている時は、「射撃攻撃が可能な武器を使用した〜」という記述のスキルも適用できないものとしてください。 ●モンク Q:バッドステータスを受けていない対象へ、《コンバットスロー》や《インベナム》によってバッドステータスを与えた場合、そのダメージロールに《アディショナルブロウ》の効果を適用できますか? A:できません。《アディショナルブロウ》は、バッドステータスを受けている対象への攻撃を行なった時のみ適用されます。 Q:《ハリケーンブロウ》によって、スリップを受けているキャラクターを移動させることはできますか? A:できます。《ハリケーンブロウ》によって発生する移動は、戦闘移動、全力移動、離脱ではありません。 ●エネミースキル Q:《スキルマスター》で、《ボルテクスアタック》や《リゼントメント》のようにメインクラスが限定されるスキルも取得できますか? A:できます。《スキルマスター》は取得しているスキル、取得していないスキルをGMが自由に選択できます。シナリオ、PCのデータに合わせて使用するスキルを選択するようにしてください。 ■アイテム Q:素手で攻撃する時、《アームズマスタリー:格闘》など「種別:格闘」の武器に効果のあるスキルは使用できないのでしょうか? A:使用できます。素手は武器ではありませんが、素手で攻撃する時は「種別:格闘」の武器を使用しているものとして扱ってください。武器としてのデータは『R1』P153を参照してください。 Q:チェインダガーのように種別がふたつある武器は、使用する時に種別を選択するのですか? A:選択する必要はありません。たとえばチェインダガーであれば「種別:鞭/短剣」となっていますが、これはどちらの武器の特性も持っているということになります。したがって、「種別:鞭」のみ効果があるスキル、「種別:短剣」のみ効果がスキルのどちらも使用することができます。 ■ギルドサポート Q:《力の泉》で選択したスキルをギルドメンバーの他のキャラクターが取得していた場合、そのキャラクターが選択したスキルを使用してもコストは1/2になりますか? A:なりません。自分が選択したスキルを自分が使用した時のみ、コストが1/2になります。 ■ゲッシュ Q:《忠誠の誓い》で「種別:短剣」を選択した時にチェインダガーを使用すると天罰を受けますか? A:受けません。 Q:《不屈の誓い》を取得している時、自分のいるエンゲージから離脱したエネミーを追うために移動しても天罰を受けるのでしょうか? A:受けません。天罰を受けるのはエネミーとエンゲージしている状態から、みずから移動した場合です。エネミーが移動してしまったり、みずからの意思を無視して他者によって移動させられたりした場合は、天罰を受けません。 ■トラップ Q:コンティニュ型のトラップとの接触は、エンゲージとどう違うのですか? A:接触とは、主にコンティニュ型のトラップの範囲内にキャラクターが存在していることを意味しています。コンティニュ型のトラップは、エンゲージよりも広い範囲に設置することが可能です。たとえば、ひとつの部屋すべて(エリア全体)にコンティニュ型のトラップを設置することもできます。もし、エンゲージとして処理すると部屋全体がひとつのエンゲージということになってしまいます。そのため、コンティニュ型はエンゲージとは違う概念で表わす必要があるわけです。