トーキョーN◎VA The Detonation
1993年、今では「ツクダ版」と呼ばれる
難解なゲームシステムが世に現れてから13年。
積み重ねられた歴史が今、解き明かされる。
■概要
初代トーキョーN◎VAから始まり2nd Edition、Revolution、Revolution REVISED、Detonationに
至るまでの、各時代ごとにおける世界観、シナリオやリプレイの中で起きた事件の概要。
年代別のニューロタング、年表。パーソナリティは一部主要人物がD版対応データで掲載（イラストしのとうこ）、
他にもかなりの数の人物が年代別に一覧（簡単な説明つき）形式で掲載。
また、ルールブックやSSS、GF誌などに掲載されたシナリオの概要が、一部シナリオフック形式で
記載。シナリオフックの中にはあの「ブラックボックス」のシナリオも入っており、
今では入手不可能となった多くのネタ知識を得ることができます。ここまで総計118ページ。
そしてなんと！過去（D以前に）存在していた今では消えてしまった数々の装備品が
D対応版になって完全復活！
あの「BLAKK-IANUS」や「オメガR.E.D」「WINDS」「ワイア＆ワイア」等等、懐かしの装備品が合計で192個も掲載
されています。
さらに、GF誌に掲載されたR時代の名作シナリオ「アマデウス」、
10周年記念本の10th Anniversaryに掲載された「ハート・オン・エッジ」が
D対応版のシナリオとして掲載されています。
その他、過去の時代をプレイする「クロニクルプレイ」のプレイ手法や本誌掲載のアウトフィットを
用いたサンプルレギュレーション、過去出版物のカタログ、世界白地図やN◎VA白地図などがあり、
ボリューム満点の内容となっています。
■アウトフィット
基本的に消え去った過去の遺物のため、強力な装備は殆どありません。
フラッシュドライブなどがいい例で、単純にタイプDの下位装備です。
皆の標準装備・ブースタマスタなんかも効果が1/3に低下していますし、旧式のタップはすべて<電脳>判定にペナルティを受けます。
そのため、例外的に目立った効果のある装備のみピックアップしていきます。
余談ですがワイア＆ワイアやWINDSは従来の常時AR3ではなく、クロックアップと
同程度の効果しか得られません。
あと解説とかはテキトー。
武器 〜 あの時代はアウトレイジ・ティルヴィング・凶星との五択だったよ 〜
▼ 黒の剣
解説：黒い呪いで真っ黒に染まったすごい剣。妙な設定が付くことが多い。
効果：斬＋8。特技などによる軽減不可。ダメージも神業以外で回復は不可能。
備考：隠：8で持ち運びも容易な超人気武器。昔はダメージ軽減特技＝手札１枚分軽減だったため、大流行した。
《霞斬り》4レベル以上の価値があるあたり、相変わらず最強武器のひとつといえよう。
▼ 次元刀
解説：次元を切り裂く柄のみの刀。神業で破壊されることもしばしば。
効果：斬＋9。この攻撃を受けた場合、受け値を−10する。カタナ・カゲ・レッガー専用。
備考：隠：16でホワイトエリアもフリーパスの受けカブトキラー。昔は絶望的に「受け不可」だったけど今でも
大差ないような。昔のカブトは悪魔のような受け値を叩き出せたため、重宝された。
マヤカシカブトやニューロカブトが基本の環境ならいらない子。
防具 〜 どの道ゲストは雷弾護。 〜
▼ 肉弾護※
解説：皮膚と筋肉の間に防弾繊維を埋め込んだもの・その１。
効果：殴・爆のダメージを1アクト合計5点まで吸収する。1/0/0/1、隠：20。
備考：昔は「火炎と衝撃」というイマイチ判別しにくいダメージを25点も吸収した装備。
防御効果が殴・爆のため雷弾護と比べ圧倒的な不人気を誇る不遇の装備。
▼ 雷弾護※
解説：皮膚と筋肉の間に防弾繊維を埋め込んだもの・その２。
効果：斬・刺のダメージを1アクト合計5点まで吸収する。0/1/1/0、隠：20。
備考：昔は「雷と衝撃」を25点も吸収してくれたナイスガイ。かつての《元力：雷》は達成値上昇
も兼ねていたため出現頻度が高かった。防御効果が斬・刺に集中しているため、D版も雷弾護のほうが上であろう。
サイバーウェア 〜 御霊は標準装備品 〜
▼ BLAKK-IANUS
解説：スロットを埋め込み外部侵入を不可能にした大人気の違法改造IANUS。
効果：常にウェット扱いだが、サイバーウェア（電制：−になる）を3つまで装備できる。
備考：電脳空間からのアクセスを完全に無効化できる素敵IANUS。D以降は基本装備から消滅したため、 残念がっていた愛好者が多い。昔はタダ同然に入手できたが、相応の経験点が必要になった。
▼ 御霊
解説：日本軍製と噂される高性能IANUS。ごく少数がブラックマーケットに出回っていただけのはずが、気がつくとキャスト達の標準装備と化していた。
効果：感情と生命の制御判定自動成功。<自我>判定に常時＋3。精神ダメージを2点軽減。タップとして使用可能で、イントロン時ソフト3つを同時起動可。
備考：D版では経験点のわりにイマイチ感が漂う御霊シリーズ。昔は一度のマイナーアクションですべてのサイバーウェアを 起動できた挙句、「有利」の概念が存在したR時代に<メレー><回避>ともに有利がもらえたため、超人気装備だった。
生体装備 〜 僕のタジマモリ何処ー？ 〜
▼ 無限
解説：軍事用インプラント。旧名を"六六式/無限"。
効果：クリンナッププロセスに仮死・完全死亡以外のダメージを治癒する。
備考：《再生》がいらない子になる装備。あ、ゴミカード処理はできるか。ちなみに昔は仮死も治癒しました。
ヴィークル 〜 朱雀「ミサイルだ！」を失ったヤタガラスなど。 〜
▼ カゲツヤ
解説：36輪駆動、25人乗りの装甲車両。和泉大佐の愛車。時々爆発する。
効果：マイナーアクションを使用するとシーン中に行われる電脳判定が−3される。スロットは10。軍用品で携帯判定が必要。
備考：「ナイフエッジ」にて大活躍（？）する大型装甲車。乗ると指揮官になった気がする。気がするだけ。
▼ ペルセウス
解説："レイブン"をベースに改造を施し白兵戦に特化させた、趣味のウォーカー。
効果：操縦時の<白兵>判定＋3。一人乗り、スロット5。軍事用なので携帯判定が必要。
備考：今でこそパッとしないが、昔はArガスブレード（斬＋30）とかメデューサシールド（受け有利の盾）といった専用装備を持っていた 人気ウォーカー。セット販売の兵器だけ生身で使う輩も見受けられた。
その他 〜 栄養ドリンク＋銀の目＋商売繁盛＝舞台裏＋3！ 〜
▼ キーボード
解説：直接結線しないでイントロンできるアナクロなキーボード。
効果：イントロン時に電脳経由で受けるダメージを5点軽減する。アクションランク−1。
備考：護衛対象がニューロに狙われたときの必須アイテム。護衛対象のプロット札（＝RLのクズ札）も 減るので二度美味しい。
▼ 気合
解説：ステロイド＋ペプチドホルモン系筋肉増強剤。
効果：1シーン、与える肉体ダメージに＋1。次のシーン中、生命の制御値−1。複数使うと効果が累積。
備考：昔のものと効果が同じで副作用がユルくなった最強のコンバット・ドラッグ。常習ルールが無い以上、怖いものなど何も無い。クライマックスで 行動毎に叩き込めば君も今日から牙の門。ロゴスより安いため、チャクラやヒルコでもプレアクト購入できる可能性がある危険なアイテム。
▼ 鬼
解説：24時間戦うクグツの必携アイテム。
効果：24時間不眠不休で活動できるが、効果終了後24時間眠り続ける。累積可。
備考：キャストがいつ寝ているかよくわからない本ゲームにおいては無用の長物。イメージ的なモン。
▼ ガンジャ/ドラゴン/マジック/ファラウェイ
解説：各種ドラッグ。
効果：一部の能力値を上下させる。
備考：達成値上限の範囲内でギチギチと最適化する場合に使用する禁断の秘薬。ちなみにガンジャは理性＋1ではなく −1の誤植です。多分。
▼ 颶嵐
解説：ヒルコの幼児の脳下垂体から抽出して作ったドラッグ。
効果：感情と生命の能力値＋2、アクションランクを即座に＋1。
備考：愚嵐（ヒルコSSS）の強化版・・・というより、本来愚嵐が颶嵐の廉価版というべきか。 経験点が10点しか違わない上にこちらはペナルティも無いのでこちらのほうが断然上です。
▼ 身代わり符
解説：キャストの標準装備。複数所持が禁止されることもしばしば。
効果：20点以下のダメージを打ち消す。使い捨て。
備考：救命符の廉価版。微妙なダメージを与えるのが好きなRLの場合、こちらのほうがお得。
▼ 商売繁盛
解説：商売繁盛を祈願したお札。
効果：シーン中に行う判定＋1。カット進行中は使用不可。使い捨て。
備考：とにかく安いので、使うならプレアクトに大量購入して活用するが吉。 かつての仕様は「貼った店（店舗）の持ち主と従業員の行う仕事に関係する判定＋1」という危険な効果でした。 千早重工本社ビルにベタベタ貼られていたのは秘密。
■ヒルコSSSはどうなった？
以下ネタバレにつき反転。
香椎に対し、小災厄の情報公開と引き換えに、レッドエリアの一角にヒルコが住まうことを黙認させた。
またエクシードの偽装遺体を送りつけ、香椎側に引く理由を作って八方丸く治めた・・・という流れが採用された模様です。
2006.11.29
三元の間